導入事例

製造から在庫管理まで一気通貫で管理できるしくみをkintoneとkrewシリーズで構築。krewDashboardで倉庫の棚を表現することで在庫の移動処理がひと目で分かる工夫も

中村化成工業株式会社様

業種製造業
部門全社
利用用途生産・製造購買・品質・在庫
製品krewSheetkrewDatakrewDashboard

公開日:2026年1月7日
※ 事例記事の内容や所属は取材当時のものです。

群馬県太田市に本社工場を構える中村化成工業は、国内循環型のプラスチックリサイクルのエキスパートとして樹脂原料の販売・着色加工・リサイクル事業を専門に取り組んでいる。主にプラスチックパレットやコンテナの再生事業を取り扱い、自動車、電機、食品、飲料、物流資材など、あらゆる製造業・サービス業の流通を支えている。そんな同社では株式会社コムデックの伴走支援のもとでkintoneとkrewシリーズを活用した製造から在庫まで一気通貫で管理する仕組みを構築したという。その経緯について総務部の樋口 颯真氏にお話を伺った。

課題

紙とExcelによる属人的な情報管理をやめてkintoneを導入したが生産管理システムの構築で壁にぶつかる

製品や商品を運搬する際に不可欠なプラスチックパレットやコンテナはどの産業でも使われているが、中村化成工業では、古くなったパレットやコンテナを原材料として仕入れ、高品質プラスチック原料として再生し、パレットやコンテナメーカーに供給するリサイクル事業を展開。金属ビスが使われているコンテナでも自動でリサイクルできる独自技術を開発し「ぐんまの優れたものづくり企業1社1技術制度」に選定されるなど高い技術を有する同社では、紙やExcelで行われていた情報管理をシステム化するためにkintoneを導入したという。 

「当社では、情報・データを紙書類やエクセルで管理してきました。エクセルではマクロなども使ってかなり手をかけた仕組みづくりをしていましたが、それにかかる労力や転記ミスなどが気になっていて。IT活用が進む時代に、これはサスティナブル(持続可能)ではないのでは?というモヤモヤを抱えていました」 
と樋口氏はkintone導入前の状況を振り返る。 

社内システムを効率化・デジタル化するツールとして、コストが掛かりすぎず、メンテナンスが大変すぎないちょうどよいツールを探す中でkintoneに出会い採用することに。導入後は社内でアプリを作り始めたが、処理が複雑な「生産管理」の仕組みを構築するところで壁にぶつかり、コムデックに伴走支援を求めたそうだ。 

「生産管理で壁にぶつかり、ここからどうやって改善していけばいいのかを社内で改めて整理・模索していた中で『kintoneといえばYouTubeで有名なコムデックさんに聞いてみようかな』と思い立ち、ご連絡したのがきっかけです」と樋口氏。 

チャットで意見交換をしながら、同社が実現したい生産管理システムの理想を明確にしたあとに打ち合わせを行い、実現したいことを実際にシステムに落とし込む構築作業を行っていったとのこと。 

選定

理想的な生産管理システムの実現に必要だったkrewシリーズ

同社が求めていたのは、製造から在庫管理までを一気通貫できるシステムだったため、製造した製品の情報を入庫し、在庫数に反映する必要がある。製造管理アプリに入力した製造情報が自動で入庫アプリに登録され、在庫アプリに反映されるように調整するために、kintoneプラグインのkrewDataが導入された。krewDataであれば、複数のアプリをまたいだデータの自動集計が可能なことと、日々変化する在庫数を簡単なスケジュール設定で定期的に自動更新できるので最適だったそうだ。 

さらに、同社では倉庫にある棚のレイアウトとアプリのレイアウトを一致させ、どの棚に在庫がいくつあるのかを可視化したいという要望があった。担当者がタブレットを倉庫に持っていって在庫数を確認しやすくするためである。これを実現するツールとしてコムデックが提案したのが、krewDashboardである。 
krewDashboardはkintoneアプリのデータを多彩なチャートやグラフで可視化するkintoneプラグインだが、数値を視覚的に表現するグラフ種の「ナンバー」を倉庫内の棚に見立てることで、同社の要望を実現できると考えて採用に至った。 

krewDashboardで実際の在庫数量を視覚的に把握するほかに、在庫状況の詳細はExcelのような一覧で確認できるようにするために、krewSheetも導入が決まった。
こうしてkrewシリーズの活用による製造から在庫管理までを一気通貫する中村化成工業独自のkintoneシステムが構築されることになった。 

効果

kintone + krewシリーズにより、月間10時間かけていた作業が10分で終わるなど、業務効率化に貢献

それでは、具体的な在庫管理システムを見てみよう。 

まず、製造管理アプリに入力された情報がkrewDataによって入庫アプリに反映され、その後入庫アプリ上で保管する場所情報(棚名)を入力すると、在庫管理アプリに表示される仕組みだ。在庫管理アプリにはkrewDashboardを適用し、倉庫名や棚の場所や番号、在庫数を可視化している。棚はkrewDashboardの「ナンバー」を使って数値を表現。ナンバーにはカラースケール機能があり、値に応じて色を変化させることができるので、これを使い在庫量が50%を超えると黄色、80%を超えると赤になる仕組みを実現している。 

在庫の詳細状況は、krewSheetを活用してExcelのような一覧で確認できるようにしているとのこと。また、在庫を移動した場合でも、どこに移動したのかが把握できるように場所移動管理アプリも構築している。場所の移動は現場のタブレットで行うため、krewSheetの文字の大きさや太字設定を使って確認しやすいよう配慮されているのもポイントだ。 

krewDataの活用イメージ

▲krewDataの活用イメージ

▲krewDashboardを適用した在庫管理アプリ

 ▲ナンバーのカラースケールの設定画面(画像はkrewDashboardのヘルプより) 

▲krewSheetが適用された場所移動管理アプリ。タブレットでも確認しやすいよう大きな文字に設定

▲krewSheetのフォントタブで文字の大きさや効果を設定(画像はkrewSheetのヘルプより) 

こうして視覚的にわかりやすい在庫管理システムを構築できたことで、どこに何の在庫がどれくらい保管されているのかが直感的に把握しやすくなり、在庫管理システムを軌道に乗せられたと社内でも評価が高いそうだ。 

現在では、kintone + krewシリーズの活用により、様々な業務が効率化されているという。たとえば、生産量管理や包材資材の在庫管理、krewDashboardによるKPIの可視化と共有、krewDataを活用したKPI指標の自動算出や単純入力作業の自動化などが挙げられる。 

また、kintoneのデータを会計ソフトに連携するためのデータ処理をkrewDataで実行することで、これまでは月10時間ほどかけて事務担当者が手入力していた作業が10分で終わるようになるなど工数削減にも寄与している。 

kintone +krewの効果について樋口氏は「入力+チェック」作業が大幅に削減できたので、その時間を使って顧客応対の質を上げたり、更なる改善活動へ時間を向けたりすることができて企業活動の動力源のひとつになっているように感じる。データ展開が機械的に行われることで転記ミスが無く安心できる」と高く評価する。 

今後については「krewDataやkrewDashboardをもっと使いこなせるようになって、欲しいデータをすぐにわかりやすくまとめられるようにしていきたい。Excelで集計作業や事業年度が変わる毎にシートの更新を行っている業務がまだまだあるので、krewによる工数削減と脱Excelを目指したい」 
と意欲的に語っていただいた。

この事例の導入支援パートナー

この事例の導入支援パートナー
株式会社コムデック
対面開発を始めとした構築支援を得意とし、お客様の成長やビジネスの成功につながるよう、kintoneの導入から活用まで一気通貫した支援を行っている