導入事例

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エコサイクル株式会社様

業種:建設業

部署:営業部門

利用用途:案件管理基盤/情報共有

使用製品:krewSheet / krewData / krewDashboard

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事例公開日:2024年6月4日
※ 事例記事の内容や所属は取材当時のものです。

コストパフォーマンスの高いkrewDataにて施工原価管理を実現
kintoneの良さを引き出すkrewシリーズ

土壌汚染調査やその対策などを手掛けているエコサイクル株式会社では、事業拡大に応じて営業情報の共有システムが必要になり、その基盤としてkintoneを導入、1つの案件で複数入力が必要な売上種別を効率的に入力する仕組みとしてkrewSheetを、各アプリ上の情報を集約して工事の原価管理や請求残を把握するためにkrewDataを、そして売上目標の達成状況など経営指標の可視化を行うための仕組みとしてkrewDashboardを採用している。その経緯について、営業部 湯沢 典子氏および構築支援を手掛けたペパコミ株式会社 代表取締役 小川 喜句氏にお話を伺った。

【課題】事業拡大に伴って営業情報が円滑に共有できる基盤が必要に

1999年に創業し、研究開発を行いながら土壌汚染対策に向けた各種ソリューションを提供しているエコサイクル株式会社。土壌汚染調査をはじめ、微生物を用いて汚染を除去するバイオレメディエーションや、汚染を除去せずに有害物質の拡散を防止する原位置封じ込めといった土壌汚染対策などを手掛ける土壌汚染対策事業を中心に、排水処理などの水処理事業やコンサルティングなどの付帯事業を展開。汚染土壌を掘削する手法に比べて安価で環境負荷が低い、化学や微生物の力を活用してその場で汚染の除去を行う原位置浄化に関する高度な技術を有しており、浄化剤の製造販売も含めて土壌汚染対策のプロフェッショナルとしてアジアを中心にグローバルなビジネス展開を行っている。

そんな同社では、創業当初から顧客や案件などを含めた営業情報をMicrosoft Accessにて管理してきたが、メンテナンスできる人材が限られていることから過去の情報だけが取り残され、事業拡大によって営業所が増えるなかで、営業全体で情報共有できるツール不在による課題が顕在化していた。

「メールや電話でのやり取りで顧客や案件の情報を共有し、個人ではExcelなどで管理するなど、ある意味で属人化した方法で情報管理が行われていました。規模の大きな取引先に対して複数の営業担当者が個別に訪問してしまうなど、それぞれ情報がうまく共有できていないことでの課題が顕在化していたのです」と湯沢氏は当時を振り返る。

営業部 湯沢 典子様
湯沢 典子様
営業部

そこで、営業情報が円滑に共有できる基盤づくりを進めるべく、展示会などに足を運んでソリューションを探すなか、サイボウズのkintoneに出会うことに。「当初はSalesforceのようなものをイメージしていましたが、予算的に厳しい部分も。そんな折、展示会で出会ったのがkintone。予算的にも申し分なく、営業ツールとしてだけでなくさまざまな業務に使えそうだと感じたのです。我々にフィットしたのがkintoneでした」と湯沢氏。

課題概念図

【選定】入力しやすいインターフェースと自動表示のための集計業務に役立つkrewシリーズに注目

そこで情報共有の基盤としてkintoneを導入したのち、営業担当者が売上見込みを共有するkintoneアプリを作成した湯沢氏だが、同社ならではの売上編成での記入が管理上必要だったことで、案件ごとにレコードを展開するのではなく、入力しやすいインターフェースを模索することに。

1つの案件のなかには、浄化剤だけの材料売上と施工工事の売上、そして水処理設備納入に関する売上という複数種別の売上が混在するケースがよく出てきます。これを月毎に見込み数字を記入してもらうのに、その都度レコードを開かざるを得ないような方法では現場が困ると考えたのです」と湯沢氏。

複数のプラグインを調査しながらExcelライクに一覧画面から入力していけるものを検討し、krewSheetにたどり着くことに。

「無料のプラグインなども試しましたが、一番要求したことが再現できたのがkrewSheetでした。一括で直接編集でき、関連シートでも詳細内容が一覧画面で把握しやすい。使いやすさの面で我々が求めていたものでした」。

その後、受注している案件に対する請求残を受注一覧アプリから集計して請求残アプリとして自動表示できる仕組みづくりにkrewDataを採用。

「複数アプリの情報を収集して加工、集計するといったニーズは、請求残を計算する以外にも数多く出てくることは容易に想定できました。汎用性の高いkrewDataであれば、この先もいろんな場面で使えると考えたのです」とのこと。同時にダッシュボードとして数字の可視化についても求められることが想定されていたことで、krewDashboardについても同時に契約することになったという。

【効果】コストパフォーマンスの高いkrewData、kintoneの良さを引き出すために欠かせない存在に

■ 全社が活用する業務プラットフォームへ、複数アプリの情報を集約して原価管理などを実現

現在は、営業部はもちろん、施工部や工場における情報管理の基盤としてkintoneおよびkrewシリーズを活用しており、全社員にあたる100名ほどが利用している情報プラットフォームとなっている。実際には、テスト的なものも含めて160ほどのkintoneアプリを運用しており、大きくはマスター系のアプリとともに、商談報告や売上見込など営業部が使うアプリと各種原価を積み上げていく施工原価管理、工場にて活用されている出荷記録や在庫管理に関連したアプリなどその種類は多岐にわたっている。アプリ自体はスペースを設けて各自作成できるようにしているものの、多くのアプリは湯沢氏自身が作成している状況だ。

同社の情報管理で特徴的なのは、顧客や案件ベースではなく、土壌汚染の対策を行う土地を中心に情報管理を行っている点だ。土壌汚染に関連した案件は、土地を所有するオーナーや土地を利用して施設を建設する元請け企業など、同社にとっての営業先が変わることが少なくない。そのため、土壌汚染対策を行う土地そのものを軸に営業情報が管理されている。

「その土地にこれまでどういう経緯があったのかという視点とともに、お客さまを軸に確認したいというケースもあるため、商談記録は顧客と土地を双方紐付けています。案件が発生した土地では、これまでどんな商談が発生してどんな動きがあったのか、kintone上ですぐにわかるようにしています」と湯沢氏。

krewSheetについては、運用しているアプリの半数以上に適用しており、一覧画面から情報を入力する用途やアプリ上で情報を絞り込むといったデータ活用が求められるアプリの多くに用いられている。例えば受注一覧アプリでは、案件の一覧情報がスプレッドシートの一覧画面で表示されており、それぞれ案件を選択すると関連レコードとして施工見積もりや材料見積、請求書や報告書の状況が一覧画面で簡単に可視化、管理できるようになっている

1画面で案件の全体を把握できるようにしている

「多くの情報を受注一覧アプリに集約しています。我々が土壌汚染の指定調査機関になってからは、定期的に案件の状況報告をする必要がありますが、その場合でもkrewSheetにて情報を絞り込んで報告できるようにしています」と湯沢氏。

krewDataの活用例を挙げると、実行予算に対して各種原価を紐づけていくことでその都度の原価状況が適切に把握できる施工原価管理などがある。出勤簿アプリや経費精算アプリ、現場ごとに関わる外注からの請求書情報など原価に関連した情報をkrewDataにて収集。当初設定した実行予算に対して工程の進捗率と勘案しながら原価進捗率が把握できるようにしており、月次で工事部長が把握できるようkrewDataにて各種進捗状況が計算されて可視化されている

「工事案件に関しては、浄化剤などの材料費用を外す処理を行うなど、管理種別に応じた原価管理を行っています」と湯沢氏。

工事案件の減価状況を月別で集計するkrewDataのデータ編集フロー
▲ 工事案件の減価状況を月別で集計するkrewDataのデータ編集フロー

この施工原価管理に関しては、開発パートナーであるペパコミ株式会社の支援を受けて構築している。原価管理は以前からExcelや紙を用いて実施してきたが、入力漏れやミスなどが発生しがちで、経理データとのズレも見受けられるようになり、規模が大きくなるなかで入力集計などの膨大な手間を解消するべくkintoneアプリ化を検討するなかで、youtubeにて配信されていたkintoneによる原価管理の仕組みを見たという。動画は、kintoneを使って現場管理と財務データの蓄積を同時に管理できる方法をわかりやすく解説したもので、同社の課題解決にすぐに繋がるだろうと直感できたため、すぐに同社にコンタクトをとったとのこと。

実際に構築支援を行ったペパコミの小川氏は、「Excelや紙での運用ではあったものの、原価計算の運用土台があったので、それを肉付けする形でkintoneアプリの開発を行いました。kintoneのフィールド構成を大きく変えることなく、裏側でkrewDataにてデータ集計できるように工夫しています。他のデータ集計プラグインだとkintoneのフィールドに依存する部分が大きいですが、裏側で柔軟に処理できたのはkrewDataだからこそできたのではないでしょうか」とそのポイントを語る。

ペパコミ株式会社 代表取締役 小川 喜句様
小川 喜句様
ペパコミ株式会社
代表取締役

krewDashboardについては、営業担当者ごとの期初の売上目標に対して現在の売上進捗状況がグラフィカルに可視化できるようになっており、担当者ごとに詳細な案件一覧とその進捗状況もkrewDashboard上で一目見るだけで確認できる形だ。営業会議ではこのダッシュボードを視認しながら案件ごとの状況を把握しているという。

krewDashboardで売上の進捗状況を可視化。営業会議で利用されている
▲ krewDashboardで売上の進捗状況を可視化。営業会議で利用されている
krewDashboardで売上の進捗状を可視化。営業会議で利用されている
■ 集計業務の工数が半分以下に、コストパフォーマンスの高いkrewシリーズを評価

kintoneおよびkrewシリーズで環境を整備したことで、劇的な効率化を実現している。施工原価管理では、施工担当者それぞれが現場ごとに入力・集計を行うなど多くの手間がかかっていたが、今では処理自体が数十分のうちに終わるようになるなど、半分以下の工数で作業が完了できるようになっている。また、Excelでの手作業による集計からkrewDataにて自動集計が可能になったことで、経理メンバー自体を別の業務に振り分けることができるようになるなど、関連部署の工数削減に大きく貢献。「請求書も以前は紙で来ていたものをWeb入力フォームから自動的にkintoneに取り込めるようにしており、各部署のチェックだけでCSVにて経理ソフトにデータ投入できるなど、システム化のメリットは大きい」と湯沢氏。

krewシリーズについては満点の評価だと湯沢氏は言及する。「krewDataについては、スケジュールでデータの取得や集計が自動実行できますし、手動であれば数に制限なく処理できます。これだけ便利な機能だけに、コストパフォーマンスはとても高い。krewSheetはExcelのように一覧上で集計できるため、CSV出力して外部で処理することなくとても便利です。関連レコードで詳細も分かりやすく、とても多機能で役立っています」。特にkrewSheetについては、Xrossモードを利用して製品の理論在庫と月締在庫をうまく表示させ、従来のExcelで表示するような空欄もきちんと表現できるなど、Excelからの移行も現場に抵抗感を与えずにできた点を高く評価する。

メシウスについては、Webサイト上での情報提供が詳細でわかりやすく、実例も踏まえて掲載していることで課題解決も容易だと評価する。「サポートには数回ほど連絡した程度ですが、質問に対するレスポンスが迅速でとても助かりました」と湯沢氏。開発パートナーの立場として小川氏は、数あるプラグインのなかでも一番顧客に導入しているものの1つだと評価する。「正直に言えば、krewDataがないとkintoneのいいところが発揮できないケースが多く見受けられます。krewDataのおかげで我々も多くの顧客を支援することができていることからも、なくてはならない存在と言っても過言ではありません。私のなかでは最強のプラグイン」と小川氏。krewSheetとkrewDashboardについても、役割がしっかりと分かれており、同社が支援する企業のなかでも導入数が増え続けていると説明する。

■ 積算や購買の機能など新たな業務領域への拡張も進めたい

現在は多くの業務でkintoneが活用されており、一通り基本の業務は運用できているため、他の部署の意見も聞きながら必要な機能の実装を進めていきたいという。現時点では、工事に必要な費用を積み上げて全体の工事費を事前に算出する積算や材料調達などの購買の機能について要望が出始めており、その辺りの機能についてもkintoneおよびkrewシリーズで実現していきたいと期待を寄せている。

他にも、一般的な予実管理などの仕組みについてもいずれは構築したいものの、実績データはあるものの対応する予算の情報なども整えていきながら、さらに活用の幅を広げていきたいと今後について語っていただいた。

この事例の導入支援パートナー
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ぺパコミ株式会社

kintone導入から改修内製化までを一気通貫、かつ伴走支援でサポートしているSI企業。YouTubeでもkintoneの活用方法を積極的に発信している。